Zenfone 4 MAX が販売されたのが、2017年12月です。ちょうど、2年が経ちましたが、そろそろ、バッテリーの持ちが落ちてきていませんか?
Zenfone 4 MAX のバッテリーが故障・劣化してしまった時は、基本的に「メーカー」での修理となりますが、この記事では、お安く、自分で交換する方法を紹介します。
バッテリー技術の進歩で、バッテリーの寿命は、年々長くなってきていますが、いずれは、充電できなくなったり、電源消費スピードが速くなってきます。このZenfone 4 MAXの最大のメリットである、バッテリーの長持ちが無くなっては、このスマホを使い続ける意味がなくなってきてしまいますよね。
Zenfoneを、長く使いたいと考えた時に、役立つ情報として、通常のバッテリーの故障時の対応やかかる期間や費用や、自分で交換する場合の方法についてまとめましたので参考にしてみてください。
バッテリー交換を依頼する方法
まずは、普通に、業者にバッテリー交換を依頼すると、どういう事になるのかを紹介していきます。
業者への依頼方法は、大きく分けて、スマホメーカー(ASUS)への依頼と、街の修理業者への依頼方法の2種類あります。
メーカー(ASUS)への依頼方法
Zenfoneのバッテリー交換、もしくは、バッテリーに何らかの問題が発生した場合は、「ASUSコールセンター」に電話で問い合わせ、もしくは、メールかチャットで連絡を行ないます。
ASUSへの修理を依頼する場合、事前に準備して置いた方が良い情報としては、 「モデル名」 「シリアルナンバー(S/N)」と、「購入年月日」です。「購入年月日」は、無償保証期間での対応を期待しない場合には不要 です。
また、有償でのバッテリー交換以外で、故障修理の依頼を行う場合には、かならず、純正の充電アダプターと充電ケーブルを使うように指示されますので、事前に手元に準備をしておきましょう。
Zenfoneの修理は最短でも1週間~2週間ぐらいの時間がかかります。その間は、代替え機などは貸してくれません。バッテリー交換をした際にも、メーカー側で動作テストが行われて、何かしらの問題が見つかる場合もあります。
メーカーでのバッテリー交換費用は、10,000円程度かかります。不具合が検出された場合には、確認の連絡がくる様ですが、修理しなければ修理代はかかりませんが、修理しなくも検査費用などが請求されるようなので、ほぼ泣き寝入りで修理・交換せざる負えないかもしれません。
また、スマホ送付時にパスワードを外して送付する様に求められますが、データ初期化される可能性は、かなり高い様です。
街の修理業者への依頼方法
街の修理業者に関しては、iPhoneがメインなところが多く、ASUSの製品については、あまり取り扱っている店が無い様です。
交換費用は、依頼先によってバラバラですが、市場競争力が働かないせいか、メーカーに依頼する費用と、ほとんど変わらない様です。
ただし、街の修理業者は、メーカー修理の様に、バッテリー交換以外の余計なことはしない様なので、壊れていたのが発覚して、修理代を支払うくらいなら新品を購入する判断をしたい人は、街の修理業者の方が良いかもしれません。
また、スマホ内のデータもそのままで、ほとんど初期化されることは無い様ですが、不慮の事態を想定する意味で、自分でバックアップ後に、バッテリー交換を依頼したほうが良いと思います。
バッテリー交換を自分で行う方法
それでは、本題の「バッテリー交換を自分で行う方法」です。
Zenfoneはバッテリーが内蔵されている為、本来、自分では容易に交換できない仕組みになっています。
スマホ専用の解体器具を使いリアカバーを開ける事で、自分でバッテリー交換することができます。
リアカバーを外しさえすれば、バッテリー自身は、他の部品より取り外しやすい場所にあるため、バッテリーを自分で交換する作業は難しくないと思いますが、故障させてしまわない様に、慎重に作業してください。
必要な工具など
Zenfone 4 MAXを解体する為に必要な工具は、一般的に販売されている、スマートフォンの解体キットというもので、スマートフォンの裏蓋(リアカバー)を開ける事ができます。
どこで販売しているかというと、 大手通販サイトの楽天やAmazonで購入する事が可能です。下記は、500円程度の最小限のものがそろった解体キットです。
このなかのギターピックのようなものを使って開けていきますが、基本的に、プラスチック製の薄いヘラ状のものがあれば良いので、有効期限が切れたクレジットカードや会員証などを利用しても代用可能です。
会員証などを使う場合には、カッターなどでさらに、薄くしてもかまいませんが、スマホ本体が傷つかないような素材のもので行ってください。また、鋭利に削りすぎると、スマホを開ける際に、手を怪我する可能性もあるので、注意しましょう。
交換バッテリーの入手
バッテリー交換する際に必要となる、Zenfone 4 MAXのバッテリーは、「C11P1609」という製品型番です。この型番は、Zenfone3 maxと共通の様です。
これも、Amazonで3,000円前後で購入できますが、それほど大量に在庫がある訳ではなさそうなので、随時確認してください。どうしても入手できない場合には、アリババを使うと取扱量も多く、1000円程度で購入する事が可能です。
バッテリー交換手順(本体を分解する)
裏蓋を開ける
まずは、電源を落とした後、SIMカードホルダーを取り外しておきましょう。
スマホのリアカバーは、カバーにある小さな爪で、本体に引っかかっているので、爪を取り外しながらカバーを開けていきます。
爪の位置は、下記の様に、カメラ側と電源ボタンに大きな爪、ホームボタン側に小さな爪があります。
赤色の〇が、大きな爪の位置。黄色の〇が、小さな爪の位置です。
リアカバーが完全にしまっている状態では、大きな爪は外れませんので、小さな爪のある下側から順番にはずしていきます。
下記が、本体とカバーの接合部になります。
本体とカバーの接合部にピックのような板を差し込んでいきます。どうしても開かない場合には、USB口部分をドライバーで少し浮かせると隙間ができますので差し込みやすいです。
ただし、USB口部分は、やわらかく細い為、壊れやすい部分ですので、注意して作業しましょう。
1か所が、外せれば、あとは、小さな爪の部分を目当てにカバーを浮かせていき、少しづつスライドさせることでリアカバーを外す事ができます。
ピックを2つ利用して、爪を外した箇所が再度、戻らない様に広げると、簡単にはずれていきます。
バッテリーを交換する
バッテリーを外すには、上部の内部カバーをさらに外す必要があります。
赤色の〇の位置が、固定しているネジ位置です。6か所のネジを外していきます。
内部カバーを外すと、バッテリーの接続部(下記の赤色枠の部分)が出てきます。
これで、バッテリーを交換できる状態になりました。
ただし、バッテリーは、周囲が粘着剤でくっついている為、ドライヤーなどで軽く温めてから、剥がしとってください。取り付ける場合には、粘着剤は不要かと思いますが、気になる方は、amazonで耐熱性の両面テープが200円程度で販売していますのでそれを使われると良いと思います。
あとは、また、内部カバーを逆の要領でとりつけてください。
裏蓋を取り付ける
同じように、裏蓋を取り外したときと逆に、スマホの上部から大きな爪をはめた後、下部の小さな爪をはめていきましょう。
まとめ
Zenfoneはバッテリーに関する設定が多く、バッテリー寿命を延ばす、「劣化軽減モード」というものあります。
一般的には、バッテリーを2年程度使用すると購入時よりも50%~70%の充電量に落ちていくといわれていますので、フル充電をしても購入時と比べて半分程度の時間しか使えなくなったらバッテリー交換のタイミングです。
台湾メーカで作られているZenfoneは、故障情報も多くあるようです。日本にASUSの店舗が少なく、メーカーでの対応が日本メーカーや通信キャリアの対応の様にはいきません。
ただし、スマホの技術進歩のスピードを考えれば、1つの機種を長くつかうより、半分程度の価格で、購入サイクルを短くするという考え方もあります。私は、なるべくDIYを駆使しながら、故障すればあきらめる感覚で使い続けようと思っています。
みなさんも、この記事をご覧になって、自分で分解してバッテリー交換にチャレンジしてみてください。
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