そろそろ、汚れたり、破れたりしている障子を張り替えたいけど、上手に張り替えが出来るか心配ではありませんか。
年末の大掃除が始まりました。3年ほど放置されていた障子も、所々、破けてきたので、障子紙の張り替えを行う事にしました。
今回、2枚の障子を張り替えようとしたわけですが・・・・
1枚目は、何も考えずに、(サザエさんのカツオ君の様に)ビリビリと、破って剥がしてしまい大失敗です。
2枚目は、しっかりと、取り換え方法を学習してから張り替えると、簡単・綺麗に張り替える事が出来ました。
今回の反省を踏まえて、記事にまとめておきたいと思います。
障子の張り替え時期
障子紙の寿命は、一般的におよそ3年といわれています。
障子紙は湿気を吸い込むため、次第に劣化し、日に焼けていきますので、2年半ほどで張り替えると良い様です。
また、紙は湿気があると膨張し、乾くとぱりっと張りがでてくるため、湿気の多い時期か、雨が降っている日に張り替えると、その後にピンと綺麗に張った障子になります。 なので、冬の大掃除の時期には、あまり適さないです。
障子紙の種類と、貼り付けの種類
障子紙の張り替えに際し、障子紙の種類と貼り付け方法をきちんと理解していないと、適切な方法が決められない為、障子紙を剥がす段階で大失敗します(今回の私が、やらかしてしまった事)。
新品の障子で、初めて障子紙を張り替える場合、もともと、どの様につけられているかわからない場合は、障子の端っこで試してみると良いと思います。
障子紙の種類
障子紙の種類としては、色々な複合素材が出ているため、一概に、判別がしにくくなってきていますが、大きくは、3種類程度に分類されます。
- 和紙タイプ
- プラスティックタイプ
- レーションタイプ
一般的には、和紙(厳密には、和紙風の紙ですが)が一番多く、プラスティックタイプのもの値段が高い為、あまり使われていない様に思います。プラスティックタイプのものは、破れにくいので、子供などがいるお宅には良いと思います。
今回、この記事は、和紙タイプを中心に、張り替え方法を紹介していきます。
和紙タイプのものは、破れやすいですが、通気性も高いので、湿気の多い和室には最適です。
貼り付け方法の種類
障子に障子紙を張り付ける方法は、大きく3種類です。
- のりをつけるタイプ(昔ながらのタイプ)
- アイロンを使うタイプ
- 両面テープでつけるタイプ
プラスチックタイプの障子紙は、のりをつけるタイプは、あまりありません。アイロンやドライヤー、両面テープがついているものが多いと思いますが、和紙タイプの場合は、のりをつけるタイプか、アイロンをつけるタイプの2種類が多い様です。
のりタイプの障子交換方法
のりでつける方法は、皆さんご存じ、古くから用いられている、一番、標準的な方法です。
障子紙を張り替える道具
障子紙を張り替える際、下記の道具を準備してください。
- カッター
- 定規
- 刷毛(ハケ)
- 水
- タオル
- のり
障子の剥がし方
枠ごと障子を外して、室内の床やテーブルへ障子の裏を上にして置きます。
桟に沿って、刷毛で濡らしてください。
ここで、5分ほど、のりが柔らかくなるまで、待ちましょう。
ゆっくりと障子紙を剥がしてください。剥し残りは、ぬれタオルなどで拭けば綺麗に剥がれます。
和紙やノリの取り残しがあると、次に貼る和紙が剥がれたり、たるむ原因にもなるので、綺麗に取り除くのと同時に、雑巾や布で桟全体を綺麗に拭いてください。
最後に、日陰で干して桟についた水分を飛ばしてください。取り残しなどがあると、乾燥してくると、白く浮き上がりますので、途中でチェックしてみてください。
障子の張り方
障子紙を丸めたままマスキングテープで仮止めして、位置を確認してください。
桟にのりをつけて、障子紙を回し伸ばしていく
余分な障子紙をカッターで切り落とす
定規を使っても良いですが、定規自身を削ってしまう恐れがあるため、プラスチック製の直性状のものであれば、何でも構いません。
アイロンタイプの障子交換方法
障子紙を張り替える道具
アイロンタイプの障子交換に必要なものは、下記の2つです。
- カッター
- アイロン
障子の剥がし方
無理に剥がさず、桟の接着部分をアイロンで温めながら剥がしていきます。
のりタイプの様に、障子やのりが残ることはないですが、汚れを雑巾や布で桟全体を綺麗に拭いてください。
この様に、アイロンタイプのものは、剥がすのが非常に簡単ですが、基本的に、水では剥がれませんので注意してください。
また、最初にビリビリに破いてしまうと、アイロンで温めた部分が熱くて、剥がしにくいため、障子紙を破らない様に剥がしていってください(今回、私がやらかしてしまった方法です)。
障子の張り方
基本的に、のりタイプと同様に、障子紙をマスキングテープで仮止めしてから、障子紙を張り付けていきます。
違いは、端からアイロンをかけてしまうと、障子紙が反れてくる可能性が高いため、綺麗に張り付けられません。仮止めは障子全体にしてから、柵の中央からアイロンをかけていってください。
アイロンタイプで、障子紙が張り付けられる仕組みは、「ホットメルト」という熱に反応して溶け、冷えると固まるのりを使用しているからです。熱を加えることで貼ったり剥したりする事も可能ですが、和紙タイプの場合には、しわになったり、破けるリスクが高いため、一発で張り付ける覚悟で、慎重に張り付けましょう。
両面テープタイプの障子交換方法
のりの代わりに、柵に両面テープを桟に張り付けるやり方です。
基本的には、のりで貼るタイプの障子紙の貼り方と同じになります。剥がし方は、アイロンやドライヤーを当てて剥がすそうです(私は、未体験)。
のりで張り付ける方法であれば、多少のずれは補正できますが、両面テープの場合には、張り直しが一切ききませんので、和紙タイプの場合には、オススメしません。
まとめ
今回、和紙タイプの障子紙が、1枚の障子に、表がのりタイプ、裏がアイロンタイプという状態でした。
私の経験談からは、アイロンタイプより、のりタイプをお薦めしたいと思います。
アイロンタイプは、障子紙を剥がす際に、水を使わないことと、障子紙が破れにくいので、ごみ掃除が楽という事がありますが、障子の柵にアイロンをきちんと当てていく作業は、普段から運動をあまりしていない私にとって非常に重労働でした。
あとの掃除はさておき、さっと、短時間で済ませたいなら、のりタイプをお薦めします。
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