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海外旅行の安全対策!保険・緊急時の備えなら、クレジットカードを活用しよう

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海外旅行へ行く際、「クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけでは心配」と思っていませんか?

外国語が通じなかったり、土地勘のない場所など、海外旅行は、何かかと心配な事が多いですよね。

クレジットカードの中には、海外旅行保険が付帯しているカードがありますが、成田空港などで、個別に海外旅行保険を旅行日数に応じて加入している人が多いと思います。

しかし、クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけでも、ちょっとした知識を理解しておくことで、十分に役立つことがご理解いただけるかと思います。

今回の記事では、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険で、どこまで補償がされるのかについて、紹介します。

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クレジットカード付帯の海外旅行保険

海外旅行保険の補償内容

保険会社から提供されている、海外旅行者向けの保険、及び、クレジットカードに付帯されている保険には、一般的に、下記の補償がつけられています。

一般的な、海外旅行保険の補償内容
  • 傷害死亡・後遺障害
    ケガがもとで死亡された場合や、後遺障害が発生した場合に支払われる保険金
  • 傷害治療費用
    ケガがもとで医師の治療を受けられた場合に診療・入院費用等が発生した場合に支払われる保険金
  • 疾病治療費用
    病気がもとで医師の治療を受けられた場合に診療・入院費用等が発生した場合に支払われる保険金
  • 賠償責任
    他人にケガをさせたり、他人の物を壊して損害賠償責任が発生した場合に支払われる保険金
  • 携行品損害
    破損・盗難などにより、損害を被った携行品の修繕費または時価額が発生した場合に支払われる保険金
  • 救援者費用
    急激かつ偶然な外来の事故によって被保険者の生死が確認できない場合に被保険者を捜索、救助または移送する活動が発生した場合に支払われる保険金

その他、個別に契約するか、ゴールドカード・プラチナカードなどには、緊急一時帰国費用、航空機寄託手荷物、疾病死亡、治療・救援費用などが、補償されるものもあります。

例えば、三井住友カード(クラシック)に付帯されている補償は、下記の内容です(2020年1月現在)。

傷害死亡・後遺障害・・・ 最高2,000万円
傷害治療費用   ・・・50万円
疾病治療費用   ・・・50万円
賠償責任     ・・・2,000万円
携行品損害    ・・・15万円
救援者費用    ・・・100万円

引用元:三井住友カード

海外の医療費はどれくらい?

実際に事故に遭遇したことが無い人にとっては、これで十分なのか、不十分なのかは、解らないですよね。

特に、他国で治療した場合は、その国の健康保険が適用されません。

その為、たとえ日本と同等の医療費が発生した場合においても、日本国内での窓口負担が3割であるので、それが10割負担になる事は、まず、イメージしておきましょう。

また、日本の医療費は、国が管理していますが、海外の多くは、自由診療の病院も多く、病院毎に医療費の設定が認められている為、そもそも、どれくらいの医療費がかかるのか予想するのが難しいです。

特に、患者が日本人なら、なおさら、高額な治療費を請求される可能性もゼロではありません。

海外旅行保険で有名なAIG損保のHPには、下記の様な記載もあります。

旅行先で交通事故に遭い骨折し手術を受けた場合

旅行先のアメリカで、交通事故で受傷、大腿骨骨折、胸骨骨折等で現地で手術し約18日間入院後、看護師付き添いの上での帰国搬送となった場合にかかる費用は約2,400万円です。

現地治療費 約2,200万円 / 帰国搬送費用 約200万円

治療・救援費用 合計 約2,400万円

引用:AIG損保

それなりの大きな事故の例をとりあげていますが、18日間も入院する事故だと、現実的な費用でもあるかと思います。

盲腸程度の数日の入院が発生した場合の例が、「日本医師会」のHPにも、日本と海外での医療費比較が掲載されていますので、参考にしてはどうでしょうか。

日本医師会HP「日本と諸外国の医療水準と医療費」はこちら

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険のポイント

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険を確認する際、補償額ばかりを気にしてしまいますが、下記の3点には注意しておきましょう。

自動付帯と利用付帯

「自動付帯」であれば、クレジットカードを保有していれば、自動的に旅行傷害保険が付くので、旅行先へもっていかなくても、保険が適用されます

一方、「利用付帯」は、 パッケージツアーの場合は、旅行パッケージ代金をクレジットカードで支払う必要があります。また、個人旅行の場合は、公共機関の乗り物にカード払いすれば、利用付帯の旅行傷害保険が適用されます 。

クレジットカードに付帯している、海外旅行保険は、「自動付帯」もしくは、「利用付帯」のいづれかが明記されていますので、よく、確認しておきましょう。

補償期間

ちょっとした旅行であれば、十分だと思いますが、ほとんどのクレジットカードの補償期間は、 旅行開始期間から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が補償対象となっています。

ロングステイの場合には、注意が必要となりますね。

携行品損害の自己負担額

携行品損害補償とは、海外への旅行中に、被保険者の持ち物(バッグ、カメラ、時計など)が、破損や盗難にあった場合に、その損害に対して保険金が支払われる保険金です。

日本にくらべて、比較的に軽犯罪が多い、海外に旅行には、一番、身近な補償とも言えます。

ただし、ひったくりや、盗難などは、その被害に遭遇したことを証明するのが難しい保険でもあります。 被害に遭遇した場合には、かならず、警察に届を出して受理番号や被害証明をもらうようにしてください

特に、下記の様なものは、被害の証明が難しい事もあり、保険が適用されない場合が多いです。

  • 現金、小切手、有価証券など
  • クレジットカード
  • 危険な運動のための用具
  • コンタクトレンズ、義歯
  • 動植物

なお、携行品損害は、「自己管理がなされている事」が前提となっており、自己管理がなされていない状況における「置き引き」などは、保険金が適用されません。

その為、自己負担額というものもあり、損害が発生してしても、全額が保険金で支払われません。また、損害額自身も、保有年数に応じた価値を消耗分を差し引いた金額が査定されます。

クレジットカードに付帯される海外旅行保険の裏ワザ

ここからは、裏技的な情報について紹介したいと思います。

クレジットカードを複数所有する

クレジットカードに限らず、海外旅行保険は複数の契約を行う事が出来ます。

その場合、複数の保険会社で、保険金が分担され支払われる事になりますが、それぞれの補償上限額の合算された金額が、支払限度額となります

つまり、

クレジットカード(保険会社)A:限度額 200万円
クレジットカード(保険会社)B:限度額 300万円

の場合、最大500万円(200万+300万)までの保険金がもらえます。

ただし、 「死亡・後遺障害」は、補償金額が最も高い保険が適用される為、合計にはなりません。

利用付帯の適用

先ほど説明した、「自動付帯」「利用付帯」のうち、「利用付帯」についての裏ワザになりますが、

利用付帯の適用条件の1つには、下記の記載があります。

日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具の利用代金を当該カードでクレジット決済した場合

引用元:三井住友VISAカード

つまり、成田空港から出国する場合、

自宅の最寄り駅から成田空港までの切符を、クレジットカードで決済すると、上記の適用条件がクリアされます。

例えば、JRであれば、みどりの窓口で普通切符をカード払いで購入する事で、領収書が発行されますので、それを、保管しておくと保険適用の証明として利用できます。

一般的に、「自動付帯」のクレジットカードは、種類も限られており、ゴールドカードやプラチナカードのような、ハイグレードなクレジットカードに付帯されていますよね。

この裏ワザを使うと、「利用付帯」のクレジットカードでも、2枚のクレジットカードの適用条件をクリアできる為、補償額をアップする事が可能です。

なお、私鉄では、クレジットカードでの購入が難しいところが多い様です。

家族特約

家族で海外旅行に行く際、全員分の保険料を算出したら、数日間の旅行でも、かなりの高額になった人も多いと思います。

特に、子供が一緒だと、比較的に安全な国しか行かないとは思いますが、万が一のけがや、病気なども心配ですね。

家族特約とは、クレジットカードの本人会員の家族も、病気やケガの治療費、盗難・破損といった事故などの補償を受けられる特典です。

家族特約が付いているクレジットカードでは、年齢に関係なく、18歳未満の子供でも適用されるので、子供連れの旅行には、非常にメリットがある特典なんです。

また、クレジットカードの主契約者が、旅行に同行しなくても、適用されるので、卒業旅行なんかにも適用する事が出来ます。

ただし、補償額については、本人会員よりも、低く設定されているのが一般的です

例えば、三井住友VISAカード(ごゴールド)の場合、 疾病治療費用補償が、本人会員は300万円に対し、家族特約は、200万円となっています。

家族カードに対する海外旅行保険

本人会員の家族がショッピングする事を想定して、無料、もしくは、格安の年会費で発行出来る「家族カード」というものがありますよね。

実は、家族カードにも、保険が付帯しているクレジットカードがある為、1回の海外旅行で個別に海外旅行保険を契約するよりもかなりお得に保険を適用する事が可能となります。

特に、無職や、与信の関係で、クレジットカードが発行できない家族にも、本人会員の信用情報で 発行する事ができる為、一般的に、補償条件についても、本人会員と同じレベルのサービスが提供されます。

先ほど説明した、家族特約と合算する事も出来ますが、家族特約より家族カードの方が、補償条件が良い為、家族カードの発行条件や補償条件を確認したうえで、発行しておく方が良いと思います。

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万が一の場合に役立つ相談サービス(サポートデスク)

海外旅行中の万が一の事故や緊急トラブル時には、ケガや病気の際の病院案内のほか、パスポートの紛失・盗難など、海外での不慮の事故やトラブルにサポートしてくれるサービスが付帯されています。

帰国後に、保険請求するような、事故・病気が発生した場合には、まずは、これらのサービスを活用すると、安心だと思います。

これらのサービスは、クレジット会社が直接サービスをしているわけではなく、下記の専門会社へ委託していますので、クレジットカードそのものに対するお問い合わせは、クレジット会社への連絡をされると良いでしょう。

  • JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートデスク
  • ツーリスト インターナショナル アシスタンス サービス

例えば、JTBグローバスアシスタンス 海外緊急サポートデスクの場合には、日本語サービスもしっかりサポートされている為、渡航先での連絡先を、押さえておくと便利です。

現地の医師・病院のご案内
パスポートの紛失・盗難時の手続きのご案内
事故・トラブル時の現地警察・医療機関・保険会社等への手続きのご案内
その他緊急時のお問い合わせ案内

引用元: JTBグローバルアシスタンス 海外緊急サポートデスク
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NPO団体の支援制度

クレジットカードや、保険会社の海外旅行保険を、契約する以外に、NPO団体が海外渡航者のトラブルを支援してくれるものがあります。

NPO海外渡航者安全機構(OTSO)

近年、海外でのトラブルが増加するなか、海外に旅行する人が、安心して過ごせる事を目的に設立されたNPOです。

時事ニュースや世界各地の状況等の情報提供などを提供しています。

なんと、1口50円で、会員になれ、各種サービスを受ける事ができます。

この団体は、共済という形で、海外旅行のトラブルに対する補償を行っており、一般的な保険会社より、安い掛け金で補償がえられます。

NPO海外渡航者安全機構(OTSO)は、こちら

海外渡航者安全事業共済会は、こちら

特定非営利活動法人 海外医療情報センター

医療情報の発信や、海外での高額医療費の減額交渉から渡航移植まで、さまざまな、海外での医療に関する内容を24時間ボランティアで相談を受けてくれます。

医療通訳のサービスなどは、非常に助かるサービスだと思います。

海外医療情報センターは、こちら

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公的支援制度(海外療養費)

海外旅行に行く際には、海外旅行保険の適用有無に限らず、突発的な出費が発生する可能性がある為、最低、1枚のクレジットカードは持っていく事をおすすめします。

しかし、個別の保険も契約しておらず、クレジットカードの保険が適用されないケースの最終手段として「海外療養費」という制度が存在します。

海外療養費とは、海外で急に傷病になり、その治療のために海外の医療機関等で治療を受けたとき、その費用の一部について払戻しを受けられる制度になります。

支給金額は、日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額から、自己負担相当額(患者負担分)を差し引いた額が支給される事になります。

各自治体や健康保険組合に申告すると、支給を受ける事が可能です。

例えば、川崎市、全国保険協会の紹介ページは、下記となります。

川崎市の紹介ホームページ

全国健康保険協会の紹介ホームページ

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保険金の請求手続き

一部のクレジットカードでは、現地で事故・疾病が発生した場合の支払いとして、保有しているクレジットカードを利用して費用を立て替える事が可能です(キャッシュレス治療サービスなど)。

その場合においても、事故・疾病が発生した事の証明や、立て替えた費用が分かる書類(領収書や支払い明細書)などは、出来るだけ多く保管しておきましょう

その際に、先ほど説明した、相談サービス(サポートデスク)を活用すると、色々とアドバイスをもらう事が出来ます。

例えば、携行品補償のケースの場合、下記の資料提出を求められます。

  1. 保険金請求書(事故・疾病の発生経緯を説明します。自分に過失が無い事の説明が必要。)
  2. 領収書(被害にあった携行品を保有していたことの証明)
  3. パスポート(海外旅行へ行った事。行った日程の証明)
  4. 損傷した品物(破損状況を説明する為、修理する前に、写真を撮っておきましょう。)
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まとめ

私は、2度ほど、旅行中のイベント参加で携行品を破損させてしまい、携行品補償を利用しました。

先ほど説明した通り、携行品補償は、被害の証明が難しく、上記の資料に加えて、同伴者の証明を求められましたが、無事、2回とも、補償してもらう事が出来ました。

言わば「おまけ」のようなクレジットカードの海外旅行保険ではありますが、自分に過失が無い事実があれば、誠実に説明する事で、普通の海外旅行保険と同等に、しっかりとした補償が受けられると思います。

海外旅行保険は、クレジットカードをで可能な範囲の補償を確認したうえでで、渡航先の治安なども加味しつつ、不足するものだけ、個別に契約する事をお薦めします

空港で販売されている海外旅行保険は、セットで販売されている事も多いですが、必要なものだけ選択すれば、かなり節約する事が可能となります。

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